今朝のニュースで、以前勤めていた会社が「来年3月末までに1000人の人員削減を行う」との報道がありました。2月末までに早期退職の希望者を募るそうです。
かつて、わたしはこの会社で事業部門人事をしており、同社の創立以来初めてのリストラを担当する羽目になりました。当時、来る日も来る日も、退職勧告対象者との面接があって、神経をすり減らしたことをつい昨日のことのように思い出します。
これ以降も、この会社では何度か早期退職プログラムが実施されており、わたしも自ら手を挙げて早期退職しました。かつてリストラ担当をしたときには、「いずれ自分にもお鉢が回ってくるだろう」と覚悟をしていましたので、35年近く勤めた会社でしたが、未練もなく、あっさりと退職の決断をすることができました。
人事コンサルタント会社の再就職プログラムに参加し、毎日のように求人情報ブースに通いましたが、結局、新しい仕事はハローワークで見つけました。
今まで経験してきた業種とは全く異なる仕事でしたが、希望する「海外系の仕事」でした。有期契約社員としての採用ですし、もちろん収入面ではかなり減ってしまいましたが、想定の範囲ではありました。
新しい仕事に就き、色々な新しい経験を通じ、新しいスキルを身につけることができました。最近はやりの「リスキリング」といえるかもしれません。
この会社での仕事が契約期間満了で終わると、別の会社に勤めている知人が誘ってくれて、次の仕事をすぐに見つけることができました。ここでも、新しい経験をすることができました。
詳しくは書けませんが、日系企業の現地社員教育にかかわる大きな仕事です。ここにきて、今まで積み上げてきた経験がすべて活かされることになりました。
長くなってしまいましたが、早期退職を「ピンチ」ととらえず、新しい自分に出会うための「チャンス」ととらえることができれば、別の景色が見えてくるものなのだと思いました。
じいさんの思い出話です(笑)