Aki_G_Yume_Project’s blog

定年退職後のスローライフを楽しんでいます

スペイン駐在のこと(2) スペインから年金を受け取ったぞ!

スペインに駐在していたのは、もう30年も前ですが、このようなブログではご紹介できないようなきな臭い(笑)話や経験はたくさんあります。

もう時効なので、そのうち自分史のような形でまとめようと考えています。

今日の記事は、スペインからやっと年金が支給された!というお話しです。

 

日本とスペインは社会保障協定を締結しており、5年を超える勤務の場合は、相手国(スペイン)の年金制度にもとづき、年金を受給することができます。

わたしの場合は9年駐在していましたので、定年退職後、日本の年金機構を通じてスペインに年金支給開始の手続きを行いました。

ところが、申請してから待てど暮らせど、何のレスポンスがありませんでした。

去年(2023年)の8月に申請してから、半年たっても音沙汰がないので、在日スペイン領事館からのアドバイスで、スペインの社会保障局に手紙を出しました。

領事館いわく、電子メールだと相手にされない(本人確認ができないから)ので、郵便で送るようにとのことでした。

それが奏功したのかどうかわかりませんが、申請から8か月たった本年4月に、やっと年金開始のお知らせが郵便で届きました。当方の住所が不完全だった(番地が未記入)だったので、書類がさまよっていた可能性がありますが、なんとか手元に届きました(JPのファインプレー!)。

それから書類上の指示に従って、生存確認のためのアプリ(ViveSS)にパスポート情報や顔の動画を入力しました。

すると、それからすぐに銀行送金が実行されました。

一連の流れから、「スペインでは何でも手続きに時間と手間がかかる」ことを思い出しました。

同じような悩みを持たれている方のために、一連のプロセスをまとめておきます。

参考になれば幸いです。

 

1.居住地域の年金機構で、年金を申請する

日・スペイン社会保障協定 申請書一覧(年金請求手続き)|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

2.申請後は、とにかく我慢強く待つ(半年以上)

3.スペイン社会保障局(Instituto Nacional de la Seguridad Social)から、計算書が届く(何故か、バレンシアの事務所から届きました)

4.ViveSS*というアプリをダウンロード(iPhoneの場合はAppStoreでDL)し、自分の社会保障番号(DNI)や届いた書類の番号を入力する。アプリの要求に応じて、顔の動画(大きく笑って!という表示がでます)を投稿する(初回は不要かもしれませんが、念のため投稿したほうがいいでしょう)→これが生存証明(Fe de Vida)になります。

5.ViveSSによる、生存証明を毎年実施する(年始から3か月以内)

*このアプリがくせもので、ちゃんと動いてくれないとの情報もあります。わたしは初回にうまく投稿できず(これは自分の誤入力が原因でした)、クレームメール(vivess@seg-social.es)したら、すぐに返事をくれました。