Aki_G_Yume_Project’s blog

定年退職後のスローライフを楽しんでいます

スペイン駐在のこと(3) スペイン人の気質 地域比較(個人的な感想です)

円安になってしまったので、ちょっと観光で出かけるのは難しくなってしまいましたが、スペインは日本人にとっても人気の観光地ですよね。

2023年の観光客数は8300万人(予想)で、人口4800万人を超え、深刻なオーバーツーリズムの問題を抱えています。

気候も良いし、食べ物もおいしい、すてきな国です。スペイン人の人柄も良いです。

そこで、今回の記事は、わたしが感じたスペイン人の気質についてです。

 

スペイン人の特徴としては、陽気、人懐っこい、騒がしい、のんびり、などがステレオタイプとしてよくいわれますが、地域によって必ずしも当たっているとはいえません。

そこで、わたしの個人的な感想を述べてみたいと思います。

 

1.カタルーニャバルセロナとその周辺)

とても真面目です。人間関係は淡白で、仲良くなるのに時間がかかります。でも、いちど打ち解けると、とても親切で、親身になって面倒をみてくれたりします。

ハードワーカーが多いです。朝早くから夜遅くまで仕事をします。チームワークもうまいです。

なので、日本人やドイツ人に似たところがあります。

カタラニスタという、カタルーニャ至上主義の人たちもいますが、あまり独立という機運は感じられません。「自分たちがスペイン経済を支えている」くらいの気概を持っています。

 

2.マドリッドおよび周辺地域

政治や金融の中心地なので、いろいろな地域の出身者が混在しています(東京みたい)

なので、一概に「これがマドリッド人です」とはいえないです。

お堅いイメージはあるものの、全般的にのんびりしています。スペイン全般的にいえることですが、おおらかな時間感覚を持っています(ルーズってこと(笑))

お役所仕事全般にいえることですが、どんな手続きでも、とにかく時間がかかります。

労働許可の申請に1年近くかかり、手元に届いたときには有効期限が切れていたことがありました。

 

3.アンダルシア等の南部地方

スペイン人のステレオタイプである、陽気、にぎやか、のんびり等は、この地域にぴったり当てはまります。

気温が高いので、日中は働かないです。なので、日中はどこも閑散としているのに、夕方になるとわらわらと人が街にでてきます(笑)

とにかく、話好きです。これはスペイン人共通の特徴でもありますが。

いちどディーラー訪問をしたとき、仕事の話プラス世間話に朝の4時までつきあわされたことがあります(汗)

 

4.スペイン共通

・とにかく人生を楽しんでいます。仕事終わりに家族そろって買い物や食事に出かけたり、旅行したり、週末は別荘で過ごしたり、全力で人生を謳歌しています。「人生の達人」といってもいいでしょう。

・ほとんどの人が別荘をもっています。夏の間は、別荘から仕事に通う人もいるぐらいで、バルセロナ近郊のキャンプ場から出勤してくる人もいました。

・有名な「シエスタ(siesta)」は、昼寝というより、職場から家に帰って昼食をとるのための長い昼休み(2時間超)を指します。わたしが駐在していたころ、最初は2時間の昼休みがありましたが、家が遠くて帰れない人が多く、そのうち1時間に短縮されました。

・時間感覚は、とにかくおおらかです。「スペイン時間」といってもいいでしょう。Hasta mañana(また明日)という表現がありますが、必ずしも「明日」ではないです。「明日以降のいつか」くらいの意味です。日本人がもっとも苦労する点ではないでしょうか。

・金銭感覚もおおらかです。スペインでは、ビジネスをする上での支払い猶予期間が長く、60日、90日などは当たり前です。政府系のアカウントは1年超というものもあります。会計基準でいうと1年を超える資産は固定資産として計上されるので、「スペインでは売掛金は固定資産です」と会議の席で冗談をいったら大うけしました。

 

ということで、愛すべきスペイン人について書いてみました。あくまでも個人的な感想です。