Aki_G_Yume_Project’s blog

定年退職後のスローライフを楽しんでいます

スペイン駐在のこと(4) バルセロナ・オリンピックの思い出

今年は、パリで夏期オリンピックが開催されますね。今から楽しみです。

わたしがスペインに駐在していた1992年に、地元バルセロナでオリンピックが開催されました。

住んでいる都市でオリンピックが開催されるのは、なかなかラッキーなことですが、わたしは1964年の東京オリンピック、2020年の東京オリンピック(現住所は横浜市ですが...)と三度も経験しています。

もっと稀有な経験としては、当時わたしが勤務していた会社がTOPスポンサーになったおかげで、自動的に現地事務局として、オリンピック委員会やマスコミとの窓口、日本からの招待客の対応等をすることになったのです。

これがなかなか大変でした。この年は、現地合弁企業の買収やら欧州委員会からのダンピング提訴に関する調査等々で四苦八苦しており、それに加えての事務局仕事でしたので、目のまわるような忙しさでした。

まあ、大変なことは横に置いて、”役得”もたくさんありましたので、それをご紹介したいと思います。詳細は控えますが、だいたい以下のようなものがありました。

・オリンピック会場はどこもフリーパス

・開会式・閉会式はもちろん、そのリハーサルも観覧できた

・各種ガラ・パーティー(各国の要人が出席)に出席した

・有名人と会えた(長嶋さん、林真理子さん、鈴木東京都知事など)

・会社が手配したリゾートホテルを利用できた(週末に家族が利用)

 

さらに稀有な経験をしました。

「スポンサーあるある」のひとつですが、顧客サービス用に大量のチケットを購入するのですが、マイナーな競技種目や日本選手が出ないような試合のチケットは余りがちです。そこで大量のチケットが手元に残るわけですが、本社からの指令は「なんとかして売り切れ(転売しろ*)」でした。

頭を悩ませた末にやったのは、地元の日系旅行会社に協力してもらい、チケット+ホテル(郊外にリゾートホテルを一棟借りしていた)+送迎バス(これも会社で確保を組み合わせて、欧州内の日本人駐在員向けのパッケージを企画して販売したのです。

(人生で最初で最後の「バスの添乗員」をするはめになったのですが(笑))

このプランがそこそこ当たりまして、チケットもかなり売ることができました。

現地在住の日本人からもチケットがほしいといわれ、たくさんさばくことができました。

最終的には、100万円を超える収入を上げることができたのです。

どれも、今となっては懐かしい思い出です。

 

*おまけ:当時も転売(定価より高く売ること)はご法度だったので、協力してもらった同僚のオランダ人が会場前でチケットを持った手を掲げたとたんに警察に捕まってしまった、なんてこともありました。