わたしは、小学校2年でカブスカウト(小2~小4)に入り、ボーイスカウト(小5~中3)、シニアスカウト(高校生)と進みました。大学に入ってからは、リーダー見習いをしていました。
わたしの人生において、ボーイスカウトで学んだことは骨となり肉となって、今でも身体にしみついています。
当時、わたしは品川3団(旧東京31団)に所属していましたが、品川2団(旧26団)にK君という、同じ学年のライバルがいました。
品川区のボーイスカウトが集まる運動会があり、50年近く前のことなのでほかにどんな競技があったかおぼえていませんが、K君とは「手旗競争」で競ったと記憶しています。
「手旗競争」とは、いかに正確に、速く手旗信号を送れるかという、ボーイスカウトらしい競技です。記憶が正しければ、わたしとK君は決勝戦で一騎打ちとなりました。勝敗は定かではありませんが、わたしが勝ったと記憶しています(そう思いたい)。
その後、偶然ふたりとも同じ高校に進学しました。品川にある某都立高校です。
その高校の校内剣道大会で、K君とまた対戦することになったのです。
彼は上背もあり、しかも剣道の有段者でした。こちらは、小さいときにちょこっと経験しただけの初心者です。
各クラスから5人が参加し、わたしも選手に選ばれました。全員ほぼ初心者です。
もちろんK君も選手に選ばれました。彼のクラスには、他にも有段者がいたと記憶しています。
よりによって、初戦でうちのクラスがK君のクラスと当たってしまいました。しかも、わたしはK君と対戦することになったのです。
彼はちゃんと剣道着を着ていました。わたしは体操着に防具という、なんとも情けない姿です。
彼は有段者、こちらは初心者。本当なら勝てる相手ではありませんが、なんと引き分けてしまいました。正当な剣法VS無手勝流チャンバラ剣法ですが、わたしが防戦一方で彼の攻撃をかわし、時間切れ引き分けというのが真相ではないかと思います。
結局、うちのクラスは、わたし以外は全員敗北という結果でした。
わたしが勝手にライバルだと思っているK君とは、数年前に同窓会で再会しました。
歳を重ね、お互い立派なじいさんになっていました。そのときは、ゆっくり話すことができませんでした。
昨年母校の創立100周年記念式典がありましたが、こちらの都合で参加できず、再会はかないませんでした。
またいつか再会して、ゆっくり話したいものです。お互いの記憶を持ち寄って。
このブログを読んでくれているはずのK君、それまでお元気で!
弥栄