会社勤めしていたとき、５５歳になったころに外部の専門家による「定年後の人生設計」のセミナーを受講させられました。「仕事をやめてからの人生なが～いですよ」といわれたことを鮮明に覚えています。
５５歳というと、「役職定年」といって組織職にある人が後輩に役職を禅譲したり、出世レースから退場した社員向けに「この会社に残っても報われませんぜ」とか「リスキリングをして異なる職種に挑戦してみますか？」などと、体の良い肩たたきがはじまります。
わたしの場合は、まだ役職にあった時期に自分で手を挙げて、昔からやりたかった中南米担当の営業職として社内の別会社への出向を選びました。そして、５７歳で「早期退職制度」を使って退職し、転職（契約社員として２回転職）しました。
そこから、わたしの企業人としての第２ラウンドがはじまるのですが、６５歳で定年を迎えるまでに、素晴らしい同僚や外部の専門家に恵まれ、多くの学びを得、貴重な経験をすることができました。
この数年の間に、社内出向→早期退職→転職→退職と、目まぐるしい動きがありましたが、不思議なことにそれぞれの決断が次のステージでのステップアップにつながっていったことには、われながら驚いています。
そして定年後のセカンドライフ（主夫業以外）も、サラリーマン時代の経験や人脈が生きることになりました。自分の決断が正しかったと言い切ることができます。
これから何年生きられるかわかりませんが、寿命を全うするまでは趣味に仕事に忙しく過ごしたいと思います。
そして、目指すのは「ぴんころ」です（笑）
