Aki_G_Yume_Project’s blog

定年退職後のスローライフを楽しんでいます

今はドローン、昔は凧(おとなの本気を見せてやろう)

まだ20代はじめのころ、近所にある区立の児童センターでボランティアをしていました。その児童センターでは、当時まだ開拓途中だった東京湾の埋め立て地に子どもたちを連れて行って冒険遊びをする、という行事が人気でした。

児童センターの名前をとって、「○○大作戦」と呼んでいました。

高校生や社会人などの協力も得ながら、かなり本格的な冒険遊びをします。ルールは単純で、移動の途中、途中で手渡される指令をたよりに目的地に向かい、そこで敵(おとな達)と戦う、というものです。

ボランティアのおとな達も本気でやりますので、移動のバス(都営バス)にアタッシェケースを持った謎の男が乗り込んできて、メッセージを渡すなどといったこともしました。今だったら、職質されるでしょうね(笑)

そして、そのときの冒険の目玉は、空高く上がった凧から投下されるメッセージを受け取る、というものでした。

おとな達は、ここでも本気で準備をしました。メッセージを投下する小さな装置(ラジコン仕掛け)を揚げるために、大きな凧づくりに挑戦しました。

今考えると、なんであんな小さな装置のために、あんなに大きな凧をつくる必要があったか謎ですが、その凧の大きさは、高さ4メートル、幅7メートルという巨大なものでした。どこで計算を間違えたのでしょうか(笑)

あまりにも巨大なため、揚げるために丈夫なパラシュート用のロープを使うことになりました。

とにかく製作作業がたいへんで、丸々一週間、児童センターの体育館を閉鎖して、秘密裡に作業を行いました。子どもたちにサプライズを届けたい一心で、おとな達は頑張りました。

結局、冒険の当日は、もう冒険遊びなど二の次で、おとな達は巨大凧あげに夢中になってしまいました。

風は微風でも、実際に揚がってしまうと、巨大なだけにとてつもない揚力です。

結局、あまりの強さでパラシュート用のロープが切れ、本体は地上数メートルから落下、凧の自重で支柱(ものほし竿)が折れてしまいました。

それでも、子どもたちも冒険あそびそっちのけで凧あげを楽しんでくれました。

 

その当時にドローンがあればもっと簡単にできただろうな…

昔々の楽しい思い出です。